【Playwright】
萩原伸次/岸田國士(「恋愛恐怖病」)
【Dramatization】
萩原伸次(「恋愛恐怖病」)
【Direction】
三浦佑介(サルとピストル)
【Story】
『恋愛恐怖病2005』
男を呼び出した女と、女に呼び出された男。
恋人の距離ではなく、しかし友人の距離でもない二人は、決して近づこうとはしない。
浜辺で語り続ける二人。やがて女は問う。
「例えばさ、どうなの私は?」
90年前に、岸田國士によって描かれた瑞々しい作品を、萩原が大胆に潤色。
『豊の午後』
久しぶりに実家に帰ってきた豊は、早々に母から金をせびり始める。
アレコレ理由を付けて何とか金を得ようとする豊だが、母は相手にしない。
なぜ金が必要か問い詰める母に、豊は答える。
「豊の“ゆ”は、夢見る青年の“ゆ”だ!!」
萩原がコント中心に脚本を書いていた時代に<新劇テイスト>として書かれてた数少ない会話劇。
『お母さんは大丈夫』
小さい頃に父を亡くしたあきとなつきを、母は女手一つで育てあげた。
ある日、あきはなつきと共に、母を勝手に出逢い系サイトに登録し、なんと返事が返ってきてしまう。
「一度だけでも会ってみようよ!」と、あきが必死に説得するのには、ある理由があった。
母を出逢わせたいあき、断る母、その間で右往左往し振り回されるなつき。
しかし、母は必ず最後には笑顔でこう返す。
「お母さんは大丈夫!」
『YODAKA』
周りに馴染めず、独り引き籠り続ける女。
女に呼び出された男に対し、女はよだかに重ねながら己のつまらなさを嘆く。
一向に前を向こうとしない女に、男は語り続ける。
醜さから前を向けないよだかと、必死に飛び続けやがて誰よりも美しい星になったよだか。
『よだかの星』になぞらえながら、救いの見えない苦しさに僅かな光明を見出そうとする作品。
【Staff】
あおきいおり(劇団KⅢ)
升ノゾミ(黒色綺譚カナリア派)
【Place】
【Special Thanks】