ご吠えめ「豊の午後~萩原伸次戯曲選~」

2015/6/4(Thu)~6/7(Sun)


【Playwright】

萩原伸次/岸田國士(「恋愛恐怖病」)


Dramatization】

萩原伸次(「恋愛恐怖病」)

 

【Direction】

三浦佑介(サルとピストル)

 

【Cast】
芝原弘
石井舞
田中千佳子(チタキヨ)
加藤素子
大崎優花
大橋奈央


【Story】

『恋愛恐怖病2005』

男を呼び出した女と、女に呼び出された男。

恋人の距離ではなく、しかし友人の距離でもない二人は、決して近づこうとはしない。

浜辺で語り続ける二人。やがて女は問う。

「例えばさ、どうなの私は?」

90年前に、岸田國士によって描かれた瑞々しい作品を、萩原が大胆に潤色。

 

『豊の午後』

久しぶりに実家に帰ってきた豊は、早々に母から金をせびり始める。

アレコレ理由を付けて何とか金を得ようとする豊だが、母は相手にしない。

なぜ金が必要か問い詰める母に、豊は答える。

「豊の“ゆ”は、夢見る青年の“ゆ”だ!!」

萩原がコント中心に脚本を書いていた時代に<新劇テイスト>として書かれてた数少ない会話劇。

 

『お母さんは大丈夫』

小さい頃に父を亡くしたあきとなつきを、母は女手一つで育てあげた。

ある日、あきはなつきと共に、母を勝手に出逢い系サイトに登録し、なんと返事が返ってきてしまう。

「一度だけでも会ってみようよ!」と、あきが必死に説得するのには、ある理由があった。

母を出逢わせたいあき、断る母、その間で右往左往し振り回されるなつき。

しかし、母は必ず最後には笑顔でこう返す。

「お母さんは大丈夫!」

 

『YODAKA』

周りに馴染めず、独り引き籠り続ける女。

女に呼び出された男に対し、女はよだかに重ねながら己のつまらなさを嘆く。

一向に前を向こうとしない女に、男は語り続ける。

醜さから前を向けないよだかと、必死に飛び続けやがて誰よりも美しい星になったよだか。

『よだかの星』になぞらえながら、救いの見えない苦しさに僅かな光明を見出そうとする作品。

 

【Staff】

あおきいおり(劇団KⅢ)

升ノゾミ(黒色綺譚カナリア派)


【Place】

Gallery & Space しあん

 

【Special Thanks】

プロジェクト・ドロブラ